世界中は「せかいぢゅう」じゃないの?

こんにちは、ホーリーです。

お店に行くと外国の方が働かれてることも珍しくないですが、その中でも日本語が上手だと「すごい!」と思ってしまいます。なぜかと言われれば、日本語は日本人にとっても難しい言語だと私は考えているからです。 

 

今日は私が以前抱いていた読み仮名についての疑問を紹介したいと思います。

 

タイトルにもありますが

 

大・中・小を平仮名で書いたとすれば

「だい・ちゅう・しょう」

 

でも世界中を平仮名で書くと

「せかいぢゅう」ではなく「せかいじゅう」と書きますよね。

 

「ちゅう」に濁点を付けるのですから「ぢゅう」が本来正しそうなのですがこれは一体どういうことなのでしょう。

 

文部科学省から現代仮名遣いなるものが示されています。それを見てみると

 

第2 特定の語については,表記の慣習を尊重して,次のように書く。

           (中略)

5 次のような語は,「ぢ」「づ」を用いて書く。

(1) 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」

例 ちぢみ(縮) ちぢむ ちぢれる ちぢこまる

つづみ(鼓) つづら つづく(続) つづめる(約) つづる(綴)

〔注意〕 「いちじく」「いちじるしい」は,この例にあたらない。

(2) 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」

例 はなぢ(鼻血) そえぢ(添乳) もらいぢち そこぢから(底力) ひぢりめん

いれぢえ(入知恵) ちゃのみぢゃわん

まぢか(間近) こぢんまり

ちかぢか(近々) ちりぢり

みかづき(三日月) たけづつ(竹筒) たづな(手綱) ともづな にいづま(新妻) けづめ ひづめ ひげづら

おこづかい(小遣) あいそづかし わしづかみ こころづくし(心尽) てづくり(手作) こづつみ(小包) ことづて はこづめ(箱詰) はたらきづめ みちづれ(道連)

かたづく こづく(小突) どくづく もとづく うらづける ゆきづまる ねばりづよい

つねづね(常々) つくづく つれづれ

なお,次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。

例 せかいじゅう(世界中)

いなずま(稲妻) かたず(固唾) きずな(絆) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく

うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく

あせみずく くんずほぐれつ さしずめ でずっぱり なかんずく

うでずく くろずくめ ひとりずつ

ゆうずう(融通)

〔注意〕 次のような語の中の「じ」「ず」は,漢字の音読みでもともと濁っているものであって,上記(1),(2)のいずれにもあたらず,「じ」「ず」を用いて書く。

例 じめん(地面) ぬのじ(布地)

ずが(図画) りゃくず(略図)

出典:文部科学省 現代仮名遣い

   

 と記されています。これを見るとルールどうこうというより今までの流れを引き継いで読み仮名が示されていることが分かります。そして私の抱いた疑問である「世界中」に関して言えば、基本は「じゅう」であるものの「せかいじゅう」と「せかいぢゅう」のどちらも正しいと言えることがわかりますね。

 

そもそも「中」という漢字について調べてみると、音読みが「チュウ・ジュウ」なので私の「ちゅう」に濁点を付けるという感覚は少しずれているのかもしれません。

 

一方で、「地」に関しては音読みが「チ・ジ(ヂ)」なので一筋縄ではいかない、やはり日本語は難しいなと思いました。

 

現代仮名遣いには他にもなるほど!と思える知らなかった日本語の使い方がいくつもあります。よかったら少し覗いてみてください。

 

それでは。